柔術の練習は量がものをいうのか、それとも質か。度々議論になるこの問題の答えを出します。
読者の方からこんな質問をもらいました。ありがとうございます。
こんにちは。いつもブログを参考にさせてもっています。質問したいことがあり、連絡させていただきました。
私は仕事をしながら趣味で柔術をしていて今現在青帯です。いつもどれくらい練習したらいいのかと考えています。
できれば週3、4回ぐらいは練習したいのですが、仕事で疲れると行ったり行かなかったりということが重なり、なかなか一定のペースを保てません。
こんなときは無理してでも週3、4回練習したほうがいいのか、それとも無理せず回数を減らして一回一回の練習の質を高めていったほうが強くなれるのか悩んでいます。
よく寝技は練習量が全てだ、みたいなことを聞きますが、どのようにお考えですか。よろしければアドバイスをお願いします。
とてもいい質問ですね。同じようなことを考えている人もいるはずなので、僕なりの答えを提示しますね。
柔術は練習量も練習の質も両方大事
結論からいうと、両方大事です。よく量より質だ、あるいは質より量だといったことが議論されますが、僕は強くなるためにはどちらも欠かせないと思っています。
もちろん中には少ない練習量でも効率よく汗をかいて最大限力を発揮し、最短期間で成長できる天才肌の人もいるでしょう。
ただ、大半の人はそうじゃないと思います。だから練習量で質をカバーする、ということが必要になるんじゃないでしょうか。
強い柔術家は質の高い練習を毎日こなしている
トップレベルにいる選手を見渡せば答えは明白だと思います。ほとんどの選手は1日2部練、または3部練を普通にこなしていますよね。
それも日々強い選手たちとしのぎを削り合い、スパーリングだけでなく、フィジカルトレーニングやコンディショニングトレーニングといったことも当たり前にこなしています。
才能あふれる若い選手たちがそこまで努力してやっと強くなれるんだから凡人はそれよりもっと練習しなければならないかもしれません。
もちろんプロ志向でない人がそこまでやる必要は全くないんですが、強くなるにはそれぐらいの犠牲が必要だということです。
だから練習量は多いに越したことはないし、練習の質も高ければ高いほうがいいんですよ。
柔術初心者が「質」を言い訳に練習量を減らすのは問題外
練習の質を上げることはとても重要ですが、じゃあ白帯や青帯の人が一度の練習でどれだけ質や精度を上げられますか、といったらそれほど上がらないんじゃないかと思うんですよ。
よっぽどいい先生や練習仲間に恵まれているか、特別な才能の持ち主ならまだしも、そうじゃなかったらなおさらのことです。
例えば今現在週3回練習しているところを週2回にして質を上げればいいや、というのは練習しないための言い訳のようにも聞こえますよね。もし本当に練習量を減らしたことでその分、質を上げられるのならべつにいいんですけどね。
でもそうじゃなかった間違いなく成長のスピードは落ちるでしょう。
まとめ
もし目的が強くなることなら練習はたくさんするに越したことはないです。逆に長く続けることが目的なら自分の無理しない程度のペースで続けましょう。
本当は週3、4回練習したいところだけど、実際は週1、2回しか行けてないのなら、そのペースが自分に合ったベストのペースなのかもしれません。
仕事をしながら練習を続けるのは確かに大変ですよね。練習量を減らしてもそれ以上のパフォーマンスを発揮できれば最高なんですが、おそらくそんな甘い道はないと思いますよ。