ひと昔前までブラジリアン柔術の階級は長い間ポルトガル語で表記されていましたが、国際化を図るためかいつしか英語表記になりました。つまり現在使われている階級は全てポルトガル語を起源としたのを英語に翻訳したものになっています。
ただしポルトガル語と英語では若干意味合いが違ってくるのをご存知でしょうか。今回はその辺を考慮して一つ一つの階級を見ていきましょう。
ポルトガル語と英語のブラジリアン柔術の階級
最近柔術を始めたという人はポルトガル語の階級名を知らないという人もいるはずです。それに対し昔からやっている人にとっては懐かしい表記かもしれません。
いずれにしろ現在でもブラジルではポルトガル語表記が普通に使われていますので知っていても損はないです。なお体重は胴着を着た状態での重さを指します。
体重 | 英語 | ポルトガル語 |
57.5kg以下 | Rooster(ルースター級) | Galo ガロ級 |
64.0kg以下 | Light-Feather (ライトフェザー級) | Pluma プルーマ級 |
70.0kg以下 | Feather (フェザー級) | Pena ペナ級 |
76.0kg以下 | Light (ライト級) | Leve レーヴィ級 |
82.3kg以下 | Middle (ミドル級) | Médio メジオ級 |
88.3kg以下 | Medium-Heavy (ミディアムヘビー級) | Meio Pesado メイオペサード級 |
94.3kg以下 | Heavy(ヘビー級) | Pesado ペサード級 |
100.5kg以下 | Super-Heavy級 (スーパーヘビー) | Super Pesado スペルペサード級 |
100.6kg以上 | Ultra-Heavy (ウルトラヘビー級) | Passadíssimo ペサディシモ級 |
無差別 | Open-class (オープンクラス級) | Absoluto アブソルート級 |
ブラジリアン柔術の階級の英語とポルトガル語の意味の違い
- Rooster/Galo 共に「雄鶏(おんどり)」を意味します。
- Light-Feather/Pluma 英語は「軽い羽、軽い羽毛」、ポルトガル語は「羽毛」を意味します。
- Feather/Pena 英語は「羽、羽毛」、ポルトガル語は「羽、羽毛」を意味します。実はポルトガル語では「pluma」も「pena」も類義語なのです。ポルトガル語の「pena」にはそのほかにも「ペン」、「羽ペン」といった意味もあります。
- Light/Leve 共に「軽い」を意味します。
- Middle/Médio 共に「中間」を意味します。
- Medium-Heavy/Meio Pesado 共に「中重」を意味します。
- Heavy/Pesado 共に「重い」を意味します。
- Super-Heavy/Super Pesado 共に「超重」を意味します。
- Ultra-Heavy/Passadíssimo 英語は「特重」、ポルトガル語は「とても重い」、「すごく重い」、「超重い」を意味します。
- Open-class/Absoluto 直訳だと英語は「開かれた/オープンな」、ポルトガル語は「絶対的な」を意味します。